今週末の試合、「審判係」の出番が回ってきた方へ。
服装もジェスチャーも、なんとか頭に入れた。
(過去記事①:【スタイル編】
過去記事②:【ジェスチャー編】
ぜひご参照ください)
でも…。
「“肝心のルールが、何も分かってない”ことが今、分かったッ…。!」
大丈夫です。まだ間に合います。
「分からない」と気づけたなら、もう半分クリアしているようなものです。
本記事では、少年野球の審判を初めて任されたお父さん・お母さんが「最低限知っておきたいルール」を、できるだけ分かりやすく解説します。
一夜漬けでも、必死に覚えれば実戦で必ず役立ちます。
ぜひ最後まで読んでみてください!
※本記事は一般的な内容をもとに作成しております。
各地域の連盟によってルールが異なる場合がございますので、あくまでも参考情報としてご活用ください。
| 目次 |
| ~初級編~ |
| 1."ハーフスイング" |
| 2.ランナーがベースを踏み忘れちゃったらどうなるの? |
| ~中級編~ |
| 3.ランナーが追い越されちゃったらどうなるの? |
| 4.ランナーが重なったらどうなるの? |
| ~上級編~ |
| 5.ボールがグラウンドの外に出ちゃったらどうなるの? |
| 6.打球が自分にぶつかっちゃったらどうなるの? |
| まとめ |
~初級編~
1.ハーフスイングって、知ってますか?
ハーフスイングとは、バッターがボールを打とうとしたものの、途中で止めてしまった中途半端なスイングのことです。
「振った」のか「振っていない」のか——この判定、実は審判に委ねられています。
基本的には球審(キャッチャーの後ろにいる審判)が判定しますが、球審が判断しきれなかったり、キャッチャーから要求があった場合は、バットの角度が見えやすい一塁審判・三塁審判に判定が委ねられることがあります。
・右バッターの場合:一塁審判に任されることがある
・左バッターの場合:三塁審判に任されることがある
ハーフスイングは一瞬のできごとです。
「判定を任されることがある」と頭に入れておかないと、いざ判断を仰がれたときに固まってしまいます。
筆者も〇〇年以上前、高校野球に打ち込んでいたころの話…
練習試合の審判でハーフスイングの判定に対応できず(全然スイングじゃないのにスイングと判定して)、罰走行きとなったチームメイトを何人も見てきました…。
野球経験者でも、"咄嗟の二択"を外してしまうんです。
ハーフスイングの判定はまさに、審判をするうえで「知っておいて損はしない」ルールの代表格です。
~ハーフスイング判定の流れ~

球審から判断を仰がれます(このケースは三塁塁審)。

振っていないと思えば「セーフ」。

振っていると思えば「スイング」。二つに一つです。
2. ランナーがベースを踏み忘れたら、どうなるの?
ご存じの方も多いと思いますが、ランナーは一塁→二塁→三塁→本塁と、順番にベースを踏んでいかないとアウトになってしまいます。
ただ、踏み忘れたからといって、自動的にアウトになるわけではありません。
さらに言うと——
審判は踏み忘れに気づいても、自らアウトを宣告してはいけないんです。
守備側の選手からの「踏み忘れてるぞ!」という申告(“アピール”といいます)があって、初めて判定を下すことができるのです。
この流れを知らないと、アピールを受けたときに対応できません。そもそも「ランナーがベースを踏んでいるかどうか」をプレー中に確認する意識も生まれません。
ランナーがアウトになるかどうかは、得点の有無に直結する超重要事項。
必ず頭の片隅に置いておきましょう!
~ランナーのベース踏み忘れに対する判定の流れ~

ベースの踏み忘れが発生!

守備側からのアピールがあって初めて判定できます。

もちろん、踏み忘れていない場合は「セーフ」にしましょう。
~中級編~
1.ランナーが追い越されちゃったらどうなるの?
前のランナーを後ろのランナーが"追い越して"しまうこと、たま~に起こります。
(ちなみに筆者は実戦で1回見たかな~くらいです。なら紹介すんなよ、と思ったあなたは、どうかそのままのあなたでいて)
これは単純に足の速い・遅いの話ではなく、フライへの打球判断などが絡んだときに起こりうるケースです。
ポイントはここ。
"追い越し"が発生した瞬間に、追い越してしまった方のランナーがアウトになります。
前の項目で紹介した「ベースの踏み忘れ」はアピールがないと判定できませんでしたが、このケースは違います。
ベースの踏み忘れと違い、このケースでは審判が“追い越し”を確認した時点でアウトの判定を下します。
~追い越しが発生した場合の流れ~

一塁ランナーが二塁ランナーを追い越してしまった!

追い越しの場合は、即座に反応!

すぐに「追い越した方」を「アウト」に(タイムはかけません)。
2.ランナーが重なったらどうなるの?
ランナーが“重なる”とは、同じベースに二人のランナーが止まってしまう状態を指します。
「ランダウンプレイ※」が起きたとき、特に三塁ランナーと二塁ランナーが三塁ベース上で重なることが多いです。
※ランナーが塁と塁の間で行ったり来たり、ボールも行ったり来たり……あのプレーのことです!
前のランナーにベースの「占有権」がありますので、重なっているランナーどちらにもタッグ(ボールを持ってランナーに触れること)した場合、アウトになるのは後ろのランナーです。
三塁ランナーと二塁ランナーでいうと、二塁ランナーがアウトですね。
選手自身もこのルールがあやふやなことが結構あり、勘違いして前のランナーがベースを離れてしまい本当にアウトになってしまう、という光景が“あるある”となっています。
判定する審判は、このルールをしっかりと理解して、かわいそうな思いをするランナーを一人でも減らしましょう!
~ベース上でランナーが重なったときの流れ~

二塁ランナーと三塁ランナーが同じベース上に…。

三塁ランナー(前のランナー)は…。

「セーフ」!

二塁ランナー(後ろのランナー)は…。

「アウト」!しっかり伝えてあげましょう。
~上級編~
1.ボールがグラウンドの外に出ちゃったらどうなるの?
学童野球において、技術が未熟ゆえに守備の「エラー」が多くなる傾向があります。
一塁へ投げたボールが大きくそれて、グラウンドの外へ……なんてこと、しばしば起こります。
この時、ランナーは次の塁へ進むことができます。
①:打球を処理した内野手からの送球が、グラウンドの外へ出てしまったとき
(例:ショートゴロを捕って一塁に投げたが、大きく逸れてしまった)
→ ピッチャーが投球したときにいたベースから数えて"2つ"進める 。
一塁ランナーであれば、三塁まで進めます。
②:①以外で、送球がグラウンドの外へ出たとき
(例:ライト前ヒットを捕って三塁へ投げたが、大きく逸れてしまった)
→送球した瞬間に到達していたベースから数えて“2つ”進む。
一塁ランナーが二塁まで進んでいたなら、ホームベースまで進めるので1点入ります。
①と②、ややこしいですが「基準にするベースが違う」と覚えておくとスッキリします。
そしてもう一つ、実は見落としがちなポイントが。
学校の校庭などで試合をする場合、グラウンドの中と外の境界線があいまいなことがあります。
試合開始前に、両チームを交えて確認しておくのがベストです。
~ボールがグラウンドの外に出てしまったときの流れ~
暴投がグラウンド外へ・・・。

「タイム」をかけ、ランナーの行き先を指さします。
2.打球が自分にぶつかっちゃったらどうなるの?
即刻退場です。審判ライセンスを半永久的に剥奪されます。
……というのは冗談で。
プロ野球でも、ごくまれに審判に打球がぶつかるケースが発生しています。
どれだけ集中していても、打球の行方を読み違えると、その道のプロでも起こりうることなんです。
学童野球においても、バットの性能向上もあり、かなり速い打球が飛んでくることがあります。
まさかの事態に、備えておきましょう。
◇2つのケース
①:野手が取り損ねて弾いたボールが審判にぶつかった場合
→試合は止まらずそのまま続行。
②:打球が審判に直接ぶつかった場合
ここが少しややこしい。2パターンあります。
・審判にぶつからなければ誰かがボールを捕れそうだったら、タイムをかけてランナーは進む(バッターは一塁へ)。
・誰も捕れなさそう=後ろに誰もいなかったら、そのまま続行。
例: ピッチャーゴロをトンネルした打球が二塁審判にぶつかった。
審判の後ろにはセカンドがいて、ぶつからなければ捕れていたかもしれない。
→ この場合はタイムをかけてランナーを進める。
ややこしいルールですし、一瞬の判断が求められます。
でも、知っているかどうかで、いざというときの対応がまったく変わります。
知っていれば、自らの失態を自ら処置できる。
それが、ワンランク上の審判です。
~審判に打球がぶつかった時の流れ~

打球が審判に直撃!当たってなければ捕れたかも…。

正直にいったん「タイム」をかけて、適切な処置をしましょう。
まとめ

ここまでお読みいただきまして、本当にありがとうございました。
【スタイル編】、【ジェスチャー編】含めすべてお読みいただいた方には、アルティメットありがとうです。
次の試合、不安な気持ちはよく分かります。
でも大丈夫。
一夜漬けでも、ここまで読んだあなたなら、きっと自信を持って笛を吹けるはずです。
この記事が、明日グラウンドに立つすべての審判の力になれたなら、これ以上嬉しいことはありません。
思いっきり楽しんできてください!
審判やろうぜ!
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