審判にふさわしい格好、ジェスチャーの仕方はよく分かった。
(過去記事①:【スタイル編】
過去記事②:【ジェスチャー編】
ぜひご参照ください)
けど………
「“肝心のルールについて何も分かってない”ことが今、分かったッ……!」
大丈夫です!ご安心ください!
この記事を読んでいるということは、試合前ですよね。
まだ間に合います。
分からない、ということが分かる。素晴らしい気づきです。
大変長らくお待たせいたしました。お待たせし過ぎたかもしれません。
『知っておいて損はしない、実用的かつ分かりやすいルール解説』
を執り行わせていただきます!
一夜漬けの付け焼刃だって、必死に覚えれば実戦で役立つことがあるかもよ。
ぜひ最後までご一読ください!
※各地域の連盟によってルールが決まっている場合があります。本記事については一般的な内容を記載しておりますので、あくまでご参考までにお読みいただけますと幸いです。
2026年1月30日更新

| 目次 |
| ~初級編~ |
| 1."ハーフスイング" |
| 2.ランナーがベースを踏み忘れちゃったらどうなるの? |
| ~中級編~ |
| 3.ランナーが追い越されちゃったらどうなるの? |
| 4.ランナーが重なったらどうなるの? |
| ~上級編~ |
| 5.ボールがグラウンドの外に出ちゃったらどうなるの? |
| 6.打球が自分にぶつかっちゃったらどうなるの? |
| まとめ |
~初級編~
1."ハーフスイング"
ハーフスイングって知ってますか?
バッターがボールを打とうとしたものの、途中で打つのをやめて中途半端になってしまったスイングのことです。
これを「振った」としてストライクとするのか、または「振っていない」としてボールとするのかは、審判の判定に委ねられます。
基本的に球審(キャッチャーの後ろにいる審判)が判定しますが、球審が判断しきれなかったり、キャッチャーから要求があった場合は、よりバットの角度が見えやすい一塁審判/三塁審判に球審から判定を任されることがあります。
右バッターの場合:一塁審判に任されることがある
左バッターの場合:三塁審判に任されることがある
ハーフスイングは一瞬のできごとですので、「判定を任されることがある」ということが頭に入っていないと、いざ判断を仰がれたときに対応することができません。
筆者も◎☆♨年以上前、高校野球に打ち込んでいたころ・・・
練習試合の審判でハーフスイングの判定に対応できず(全然スイングじゃないのにスイングと判定して)、罰走行きとなったチームメイトを何人も見てきました・・・。
野球経験者でも、“咄嗟の二択”を外してしまうのです。
ハーフスイングの判定はまさに、審判をするうえで「知っておいて損はしない」ルールの代表です。
~ハーフスイング判定の流れ~

球審から判断を仰がれます(このケースは三塁塁審)。

振っていないと思えば「セーフ」。

振っていると思えば「スイング」。二つに一つです。
2.ランナーがベースを踏み忘れちゃったらどうなるの?
ご存知の方も多いかもしれませんが、一塁ベース→二塁ベース→三塁ベース→本塁(ホームベース)と順番に触れて(踏んで)いかないと、ランナーはアウトになってしまいます。
しかし、踏み忘れたからといって自動的にアウトになるわけではありません。
さらに言うと、審判は踏み忘れに気づいたとしても、自らアウトを宣告してはいけません。
守備側の選手からの「踏み忘れてるぞ!」という申告(“アピール”といいます)があって、初めて判定を下すことができるのです。
逆に言えば、この一連の流れを知っていないと“アピール”を受けた時に対応ができませんし、そもそもプレーの最中で「ランナーがベースを踏んでいるかどうか」を確認する、ということもできません。
ランナーがアウトになるかどうかは、得点の有無に直結する超重要事項です。
必ず頭の片隅に置いておきましょう!
~ランナーのベース踏み忘れに対する判定の流れ~

ベースの踏み忘れが発生!

守備側からのアピールがあって初めて判定できます。

もちろん、踏み忘れていない場合は「セーフ」にしましょう。
~中級編~
3.ランナーが追い越されちゃったらどうなるの?
前のランナーを後ろのランナーが“追い越し”てしまうことが、たま~に起こります(ちなみに筆者は実戦で1回見たかな~くらいです。なら紹介すんなよ、と思ったあなたは、どうかそのままのあなたでいて)。
これは単純に足の速い・遅いではなく、フライに対する打球判断などが絡んだ時に起こりうるケースです。
“追い越し”が発生した瞬間に、前のランナーを追い越してしまったランナーがアウトになります。
ベースの踏み忘れと違い、このケースでは審判が“追い越し”を確認した時点でアウトの判定を下します。
~追い越しが発生した場合の流れ~

一塁ランナーが二塁ランナーを追い越してしまった!

追い越しの場合は、即座に反応!

すぐに「追い越した方」を「アウト」に(タイムはかけません)。
4.ランナーが重なったらどうなるの?
ランナーが“重なる”とは、同じベースに二人のランナーが止まってしまう状態を指します。
「ランダウンプレイ※」が発生したとき、特に三塁ランナーと二塁ランナーが、三塁ベース上で“重なる”ことが多いです。
※ランナーが塁と塁の間で行ったり来たりして、ボールも行ったり来たりするプレー、見たことありませんか?あれのことです!
前のランナーにベースの「占有権」がありますので、重なっているランナーどちらにもタッグ(ボールを持ってランナーに触れること)した場合、アウトになるのは後ろのランナーです。
三塁ランナーと二塁ランナーでいうと、二塁ランナーがアウトですね。
選手自身もこのルールがあやふやなことが結構あり、勘違いして前のランナーがベースを離れてしまい本当にアウトになってしまう、という光景が“あるある”となっています。
判定する審判は、このルールをしっかりと理解して、かわいそうな思いをするランナーを一人でも減らしましょう!
~ベース上でランナーが重なったときの流れ~

二塁ランナーと三塁ランナーが同じベース上に・・・。

三塁ランナー(前のランナー)は・・・。

「セーフ」!

二塁ランナー(後ろのランナー)は・・・。

「アウト」!しっかり伝えてあげましょう。
~上級編~
5.ボールがグラウンドの外に出ちゃったらどうなるの?
こと学童野球においては、技術が未熟ゆえに守備の「エラー」が多くなる傾向があります。
一塁へ投げたボールが大きくそれて、グラウンドの外へ消えていった・・・なんてこともしばしば。
この時、ランナーは次の塁へ進むことができます。
①:打球を処理した内野手からの送球が、グラウンドの外へ出てしまったとき
(例:ショートゴロを捕って一塁に投げたが、大きく逸れてしまった)
→ピッチャーが投球するときにいたベースから数えて“2つ”進む。一塁ランナーであれば三塁へ進める
②:①以外の場合で、送球がグラウンドの外へ出てしまったとき
(例:ライト前ヒットを捕って三塁へ投げたが、大きく逸れてしまった)
→送球した瞬間に到達していたベースから数えて“2つ”進む。一塁ランナーが二塁まで進んでいたのなら、ホームベースまで進むので1点入る
学校の校庭などでの試合では、グラウンドの中と外の境界線があいまいなことがあります。
試合が始まる前に両チームを交えて確認できるとベストですね。
~ボールがグラウンドの外に出てしまったときの流れ~

暴投がグラウンド外へ・・・。

「タイム」をかけ、ランナーの行き先を指さします。
6.打球が自分にぶつかっちゃったらどうなるの?
即刻退場です。審判ライセンスを半永久的に剥奪されます。
というのは冗談で・・・
プロ野球の試合でも、ごくまれに審判に打球がぶつかってしまうケースが発生しています。
どれだけ集中していても、打球の行方を読み違えると、その道のプロの方でも起こりうることなのです。
学童野球においても、バットの性能向上もあり、かなり速い打球が自分めがけて飛んでくることがあります。
まさかの事態に備えましょう。
①:野手が取り損ねて弾いたボールが審判にぶつかった場合
→試合は止まらずそのまま続行。
②:打球が審判に直接ぶつかった場合
・審判にぶつからなければ誰かがボールを捕れそうだったら、タイムをかけてランナーは進む(バッターは一塁へ)。
・誰も捕れなさそう=後ろに誰もいなかったら、そのまま続行。ややこしや。
例:ピッチャーゴロをトンネルした打球が二塁審判にぶつかった。審判の後ろにはセカンドがいて、ぶつからなければ捕れていたかもしれない=タイムをかけてランナーを進める
ややこしい上に、一瞬の判断が求められる難しいルールですが、やはり全く知らない状態だといざ直面した時に“お手上げ”になってしまいます。
知っていれば、自らの失態を自ら処置することができる。ワンランク上の審判の完成です。
~審判に打球がぶつかった時の流れ~

打球が審判に直撃!当たってなければ捕れたかも・・・

正直にいったん「タイム」をかけて、適切な処置をしましょう。
まとめ
ここまでお読みいただきまして、本当にありがとうございました。
【スタイル編】、【ジェスチャー編】含めすべてお読みいただいた方には、アルティメットありがとうです。

この記事が、明日の試合に不安を抱えるすべての審判の一助となることを願っております!
審判やろうぜ!
UMPIRE FORCE アンパイヤフォースInstagram
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